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欠かせない薬
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東雲に龍弥を頼んで俺は夕方まで睡眠をとっていた
龍弥の部屋に向かうと部屋の外から龍弥がパニックを起こしている声が聞こえて急いで部屋に入った
「誠二さん、俺は薬を持ってきます
変わってもらえますか!!?」
「わかった、頼む」
東雲が薬と水を取りに行ってる間、龍弥を抱きしめ、声を掛け続けた
「・・あ・・・・・ぐっ・・・・・・・う・・・・・・」
「龍弥、大丈夫だ
ゆっくり呼吸してみろ」
龍弥は俺の腕の中で暴れ続ける
「お前の前に居るのは誠二だぞ」
「・・・た・・・・・す・・・け・・・・・・・・・て・・・・」
小さく弱弱しい声だったが助けてと言った
「薬と水を持ってきました」
それを受け取って龍弥の口に薬を1錠入れて口移しで水を流しいれて飲み込んだのを確認してからもう一度行った
すぐに眠りについた
「何があったんだ?」
龍弥を抱きかかえたまま話した
「寝ていたんですが、起きた途端にパニックを起こしました
何度も声を掛けてたんですが、俺だけではどうすることもできずにいたら、誠二さんがいらっしゃったので・・・・」
「そうだったのか・・・
助けてって言ったんだが、俺はどうしたらいいんだ・・・」
「龍弥さんの側に居るだけで良いと思いますよ
助けを求めたのは、あの時の事がトラウマになってしまってそこから抜け出せないでいるんだと思います」
「そうか、もっと早く助けていれば・・・・っ!!!」
「今はそう言っても仕方ありません
前向きに考えて行きましょう」
「そうだな、ありがとな
東雲、お前には助けてもらってばかりだな・・・」
「あなたほどではありませんが、俺にだって龍弥さんの気持ちくらいわかりますよ
龍弥さんがここに来てからずっとお世話をさせてもらっているのですから」
「そうだったな、もうそんなになるのか
龍弥がここに来てから2年も経つんだな・・・」
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