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軋むベッドの上で重なる陰が一つ。
夜の街の奥の奥。
現代の吉原遊郭と称されるその場所では今日も偽りの『恋愛ごっこ』が起こっていた。
はず、だった。
「うぅ……ぅ〜〜」
(どうしよ、これ)
その場所でも特別立派な部屋で“お客様”である彼はあろう事か繋がった状態でほろほろと大粒の涙を流していた。
対して、それを呆然と見やる“商品”の彼は自身の失態と予想だにしない男の反応に瞬きを繰り返す事しか出来なかった。
もう一度言う。
(どうしよう)
これは、ハイスペなのにどこか決まらない男と全てを諦めていた男の話。
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