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翻弄maze
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来た道はあんまり覚えていなかった。
何せ入り組んだ迷路みたいな所なのでどこも同じような風景が並んでいる。
目印らしき目印もなく勘だけを頼りにしてさ迷い歩いている。
どうしようこのまま迷子になって赤松に見つけてもらえなかったら。
凄く不安になってきてくじけそうになるが歩くことはやめなかった。
止まった瞬間影から何かが飛び出してきそうな雰囲気に俺は完ぺきにのまれていた。
でたらめに道を選んでいたのではたぶんたどり着けない。だからと言ってそれ以外に方法はないのだ。俺にどうしろってんだんだよ。
畜生こんな目にあってんのもあいつのせいだあのサングラス野郎のせいだ!
責任転嫁をすることによって何とか自己を保った瞬間、近くから叫び声が轟いた。
驚きすぎて空き缶を踏みつけて転んだ。いてえ!お尻うったお尻!二つに裂ける!
「あっあっちかな?」
打ちつけた臀部をさすりながら俺は目標物を見つけた喜びに走り出した。
まあ悲鳴だから安心はできないけど。コンパスもなく砂漠を歩きまわるのよりは多少の不穏なんて大したことないよね!
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