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My Friend!!
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俺には友達がいる。
俺としてはもう親友って呼びたいぐらい親密な気がするんだけど、向こうがどう思っているのか分からないので控えている。だけど嫌われてはないはずだ。
家がヤのつく職業なのでなかなか友達ができなかった。
まだ幼かった心にどれだけの傷をつけていったか。
必死に隠そうとしてもばれてしまった中学を反省点に置き換え、今のところ高校は何とかやっていけている。ばれちゃ駄目なんだよなやっぱり。
誇らしげに言うことでもないし。
普通の観点からすればヤクザは血にまみれているイメージしかわかないだろうから。
俺だって自分の家がそうじゃなければ好んでお付き合いしたいとは思わないはずだ。
ひねくれて育った俺は無事友達と呼べるクラスメイトを手に入れることに成功する。
名前は桜井君。俺なんかにもったいないできすぎた男子だ。スポーツ万能でクラスのムードメーカー的存在だった。
常に明るく振る舞い周囲を照らす太陽のようでなんで俺なんかと友達になってくれたんだろうと不思議に思う。
でもまあ理由はどうあれ一緒に笑ってくれているだけで十分なんだ。
しかし、うん。やっぱりやっぱりどんな人にでも短所はあるんだよ。
「うおうめえ!ジャンボおにぎり超うめえ!唐揚げもうますぎるだろ!うますぎて死にそう!うま死にそう!」
桜井君はちょっと独特なところがあって、たまについていけなくなる部分を除けば、とてもいい友達なのである。
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