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Lie
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「は」
「緑?青?意外とピンクだったりする?形は?トランクス?まさかブリーフだったりする?男ものじゃなくても女ものでもオッケーなんだけど俺としてはストライプの奴が好」
「待て待て待て!なんつーこと真顔で聞いてきやがるんだおまえは!」
思わず声をはりあげて怒鳴った。そりゃもう全力で叫んだものだから唾が出そうになる。自分の口元をあわてて拭い一息ついてから、赤松を鋭く睨みつける。
反省の色どころか自分がしたことの馬鹿さ加減を、どうも理解していない能天気な笑顔に無性に腹が立った。俺にしたことに対する罪悪感はないのか!?
「何聞いてんだコラ。セクハラか?セクハラなのか?どう考えてもセクハラだよな!訴えるぞこの野郎!」
さっきまで舌の上で弾けていた微炭酸の味なんて忘れるぐらい俺は混乱すると同時に怒っている。だって突然パンツの柄とか聞かれても困るだろ?おれだけじゃないはずだこれは!
毎度のことだけどいつまで経ってもなれることがない唐突なセクハラに呆れを通り越して吐き気を感じつつある。
男の下着の詳細を聞いてくる赤松はマジで一回逮捕されるべきだ!
「セクハラじゃないよーただの好奇心っていうかー性的な好奇心だから心配しないでー」
「心配しかねえんだけど!?」
「で、どんなの履いてるのー?ぶりーふー?」
「んなわけあるか!ブリーフなんて履いてねえよ!」
そう答えると赤松はちらりと嘘発見器に視線を落とした。何確認してんだよ!マジで履いてねえからブリーフは!
何の反応も示さない機械に赤松は不満げな舌打ちをひとつこぼした。乾いた音が室内に響く。なんで舌打ちしてんの?おれにブリーフ履いててほしかったんの?そうなの?
「ちっ反応なしかー坊っちゃんは純白のブリーフ派だと思ったんだけどなーまっまさかノーパン!?坊っちゃんって案外痴女っ気あったりしたんだーわー興奮するー」
「ぶっ飛ばすぞテメェ!」
ああなんとなーく赤松の考えてることが分かってきた。こうやって徐々に俺の首を絞めて行って最終的にパンツの柄とかを特定しようという魂胆か。
なんかこの方法って、頭の悪さと変態的思考回路の構造が浮き彫りになりすぎて逆に気持ち悪い。
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