アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
反響pierce
-
帰り道適当な店に入ってさっそくピアスを見てきた。
周りには女子高生やら他校の生徒や、ズボンの裾を地面に引きずって歩いている私服の男とか。
共通する点といえば全員アクセサリーを自慢げに身につけているところだろう。
こっそり耳に注意して眺めていると大半の人がピアスをつけていた。
時々穴を開けすぎて耳の面積のほうが少ないんじゃないかと震えてしまうほどあけている人がいて吃驚してしまった。カルチャーショックを受けた。
そんな明らかな場違い感に背中を丸めて物色をしていた。
色々な種類のピアスが所狭しとスペースを無駄にしないようにちりばめられている。
一つ一つ見るだけで時間をだいぶ使ってしまいそうだった。早く帰らないと兄貴が心配して泡を吹きそうなので手早く済ませよう。
普通に丸い形のやつから星型とかチェーンのようなものがぶらがっている長いやつとか。凝りすぎて趣旨が理解できないものからシンプルなものまで幅広く売っていた。
一つ手にとって眺めて見るがピンとこない。頬を指でかきながらそっと戻した。
うーんありすぎて分からん。
俺にはどうも美的センスが少ないらしい。
その上自分の好みもあまりちゃんと把握してなかった。これがいい!というものがあんまりないのだ。たまにすごく好きなデザインがあったりはするけど、この店には見当たらない。
もう適当にシンプルなの選んで帰ろう。
目に入った無難なオレンジのものを掌にのせレジへ向かった。掌の上でそれはきらりと光っていた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
52 / 223