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反響piace
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もうピアスから興味がなくなったし漫画でも読むか。とりあえず赤松を追い出そうと手元にあった蝿たたきにそーっと手を伸ばした。
「あっ坊ちゃんーこれ貰ってもいい?」
声をかけられ伸ばしていた手を引っ込める。訝しげに眉をひそめて俺は赤松のほうを見た。机に置いていたオレンジ色のピアスを摘んでいたからきっとそのことを言ってるんだろう。
「え、なんでだよ」
「使わないんならいいでしょー?」
「うーん…まあいいけど。多分つけねえし俺」
しぶしぶ承諾してやるとあ予想以上にぱぁっと笑顔を咲かせた。ちょっと吃驚する。こいつがこんなに喜びを顔面に出すことは珍しい。
「坊ちゃんありがとー」
そう言いながらスキップでもしそうなぐらい上機嫌で部屋から出て行った。
なんだったんだあいつ。よく分からん。
翌日赤松の耳に二つ穴が開いたことを知った時はひどく驚くが、今の俺はまだ知らない。
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