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bear candy
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兄貴も加わり黙々と山積みにされたキャンディを切り崩していく。だけど飽きというものは必ずくる。ブドウ味ばかり食べてたせいかすごく口の中がグレープ色に染まっている。舌が紫になってるんじゃないかと一瞬思うぐらいだ。
「あー俺もう飽きた。マジで糖尿病になる」
「そんなこと言わずに坊ちゃんもうちょっと頑張ってー」
「もう無理無理。いいだろ後は適当に甲斐田の口の中にねじ込ませとけば」
「坊ちゃんどうしてそんなに甲斐田さんを標的にしようと考えてるの?そんなに甲斐田さんの口の中に恨みでもあるのー?」
「いや別に何となくだけど」
「千晴ねじ込むなら俺の口にしろ。勿論口移しで。できれば舌も」
「兄貴黙っててちょっと黙ってて」
などと会話をしているとがちゃりとドアが開かれた。俺の背後の扉だったので振り返って入室者を視界に捉える。
「ただいま帰りました」
静かな水面を思わせる無表情さを貼り付けた甲斐田がそこに立っていた。なかなかグッドタイミングだ。
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