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bear candy
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「また食ってくれ。でもあんまり賞味期限ねえからな。なるべく早く処理した方がいい」
「ありがうございます東條さん。余ったら友達と食べようと思います!」
胃がブラックホール並みの友達を思い浮かべながらお礼を言った。
ひらひらと手を振り答える姿が大人っぽくてかっこいい。
それに比べて飴玉を無駄に出して並べて遊んでる赤松とか、ガリガリと音をたてながら噛み砕く兄貴とか、おそらくトイレで吐いているであろう甲斐田と比べれば。
こいつらと東條さんがおんなじ大人だとは思えない。
本当に東條さんは俺のあこがれだ!
かっこよくて大人っぽくてスマートでまさに男!
俺もこんなふうな人になりたいな。
などと尊敬の念を覚えていると、東條さんが飴で遊んでいた赤松の頭を強くはたいた。
「痛いっ!東條さん痛いよなにすんのさー」
「食べ物で遊ぶんじゃねえ。食べ物を粗末にしたらバチが当たるぞ。そして食べる前にはちゃんと手を洗え。食べ残しは許さん」
「東條さんは俺のお母さんー!?」
やっぱり大人だ。いやオカンか?
そして赤松は俺より子どもなのかもしれない。
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