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You are the hero
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「坊ちゃんひどいよーツンデレすぎるのも良くないよー!優しくしてー!」
「お前は俺に優しくしろ!セクハラするんじゃねえ!」
「え!?これが俺なりの優しさなんだけど!」
「優しさの意味を履き違えてるんじゃねえ」
ぐいっと頬を引っ張ってやると痛い痛いと言いつつもどことなく嬉しそうなのは気の所為という事にしておこう。
アホなことで騒いでいるあいだにもストーリーは進んでいっていた。
今、変身を遂げた赤色の戦隊服を着込んだ男が視聴者が引くほど華麗な飛び蹴りが決まったところだ。
え、こんなのどこが面白いの?
子どもの夢をぶち壊しちゃいそうなほど波瀾万丈な展開に目をむく。
赤松の感性を疑うように横目で見やると、ワクワクした笑顔を浮かべていた。
こいつのこんな純粋に楽しそうな顔は滅多に見れない気がする。
俺はともかくまぁ赤松が楽しんでるならどうでもいいかなと思いつつ、ため息をついた。
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