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「どうだ? 終わりそうか?」
コトン、と桐島のデスクに缶コーヒーを置きながら、本宮は尋ねた。
「ええ、後10分もあれば」
「さすが早いな」
デキる部下のおかげで、思いの外早く帰ることができそうだ。
「本宮部長はもう?」
桐島の問いに
「ああ、やっと終わった」
本宮はニヤリと笑いながら返事をする。
桐島は真面目な顔でPCに視線を戻す。
「すぐに終わらせます」
「焦らなくていいぞ~。
桐島くんの顔見ながら待ってるから~」
本宮は桐島の頭をくしゃくしゃと撫でながら、少しからかうような、けれども心底幸せそうな笑顔をこぼす。
「…部長…」
いつもの桐島の呆れたような表情が、本宮にはなんだか可愛く思えてしまった。
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