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本宮がそんな事を考えていると、桐島はじっと本宮を見ていた。
「そんなに熱い視線で見つめられたら、照れちゃうなぁ」
本宮は、動揺を隠すようにわざとからかうような声で言う。
「すみません。部長があまりにもいい男だったもので(笑)」
桐島のからかい返す笑みに、本宮は苦笑する。
『ヤバいな。
ホントに可愛い』
そんな考えを振り払うように、本宮は場を切り替える。
「さて、資料はこれでOK。
後はコピーして綴じたら、さっさと帰ろう。
もうこんな時間だ」
時計は、21時を回っていた。
「せっかくプロジェクトが一段落して、早く帰れるはずだったのに、ゴメンな」
本宮はついつい癖で桐島の頭をくしゃくしゃと撫でる。
それを軽くあしらわれ、コピー機に向かう桐島の背を見つめる。
本宮は桐島の髪の毛の感触の残る自身の手をギュッと握り締め、高まる鼓動を感じていた。
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