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21・22.
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行きつけのバーのカウンターに、並んで座る。
薄暗く小さな隠れ家のようなバーは、週末ということもあり満席になっていた。
本宮は、自分から誘ったくせに、話の切欠が掴めず、当たり障りのない、話を繰り返す。
桐島は、緊張を紛らわすためか、アルコールを飲み干す。
普段の飲み会では、まともに酔った桐島を見たことは無かったが、珍しく相当酔ってきたらしい。
やがて、桐島の呂律が怪しくなり、目がトロンと熱を持つ。
その様子に耐えきれなくなった本宮は、桐島の耳元で囁いた。
「桐島くん、場所を移そう」
本宮も、珍しく酔っていた。
本宮は桐島をタクシーに乗せると、運転手にホテルの名前を告げた。
「…ゃっ…んん…!」
ホテルの一室に、桐島の吐息と、本宮の荒い息づかいと、くちゅくちゅとした卑猥な水音が響く。
桐島をベッドに仰向けに寝かせると、本宮は桐島を押さえつけるように覆い被さる。
本宮からの深い口付けを必死に受け止める桐島を見て、己の中の欲望がだんだん狂暴化するのを感じた。
『ダメだ、これ以上しても、お互いに傷つくだけだ』
理性はそう告げるのに、本能が桐島を求める。
やがて、本宮の手が、桐島の肌に直接触れた。
「…ぁっ…」
腕の中の桐島が、切なげに声をあげる。
「…部長…!
もっと……!」
そんな桐島の言葉に煽られ、本宮は桐島の中心に手を伸ばした。
「……んぁあっ…」
桐島の喘ぎに、たまらず本宮は深い口付けを落とす。
「ふっ…んんっ…!!」
桐島が腕の中で怯えるのがわかった。
本宮は手を緩め、一旦唇を離す。
桐島の顎を掴んでいた手を髪に移し、優しく撫でる。
「大丈夫、怖くない。
気持ちイイことしかしないから。
桐島くん、力抜いて」
啄むようなキスをして、桐島を安心させようと囁いた自身の声が、熱く掠れているのに気付き、本宮は心の中で自嘲した。
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