アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
26.
-
「…ゃあっ…イクっ!!」
本宮の腕の中の桐島が、身体をビクンと震わせ絶頂を迎える。
本宮はいつものように、桐島の部屋のベッドで、彼を愛撫していた。
しかし、今日はいつもとは違った。
本宮はいつものように桐島の衣服を整え、彼に背を向けようとした。
その瞬間、フゥーッと大きく息を吐いた桐島の手が、本宮の手首を掴んだ。
本宮は動揺していた。
桐島が、自分の行為を問い詰めるのではないか、とがめられるのではないかと、不安だった。
普段の本宮ならば、桐島の震えや緊張で泣き出しそうな様子から、“告白される”ことを予測できただろう。
しかし、桐島の事になると、本宮は自信がなくなる。
桐島の大きな深呼吸に、本宮まで泣き出したい気持ちになる。
けれども、桐島の震える口から絞り出された言葉は、本宮の想像とは違うものだった。
「部長、行かないでください。
好きなんです。
帰らないで…。
…朝まで、そばに…」
桐島の言葉を最後まで聞く余裕もなく、本宮は衝動的に桐島に口付けた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
17 / 85