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33.
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激しい快感に疲れ切ったのだろう。
桐島は意識を手放すように眠っていた。
本宮は愛しい男をじっくりと観察しながら、桐島の身を清めた。
「…んんっ…」
眠っている桐島が時折小さく声を漏らすが、どうやら起きそうにはない。
本宮は桐島に下着をはかせると、シャワーを浴びに浴室に向かった。
軽く汗を流し、再び桐島の眠るベッドに入る。
男二人では狭いベッドで、ぎゅっと桐島を抱き締めて眠る。
桐島はノンケだ。
きっと、この関係に悩んだり苦しんだりするだろう。
本当は、手を離すことが桐島の幸せに繋がるのかもしれない。
けれど、一度掴んだこの手を離すなんて、今の本宮には考えられなくて。
桐島となら、苦悩も乗り越えてみせる。
「君となら…」
本宮は小さく呟くと桐島の唇に軽いキスをして、目を閉じた。
――END――
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