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出張から帰ると、早速笹井くんから情報を聞き出す。
やはり霧島課長はいろんなところでセクハラまがいの事をしているようだ。
まあ、俺もスキンシップ過多の自覚はあるし、合意なら多少は目を瞑るが、少なくとも久弥に関しては“合意”ではない。
しかも、笹井くんの聞いた噂では、既に何人か喰われたとか…。
本腰を入れてなんとかしないといけないようだ。
久弥が交代で遅めの休憩に入ると、営業から問い合わせの電話がきた。
どうやら、久弥が何かミスしたらしい。
幸い、大きなミスではないし、他社に多少なりとも損害を与える前に営業が気付いてくれたので、社内のデータの修正だけで対応できるものだった。
しかし、気がかりなのは、久弥なら普段は絶対にしないようなミスであったこと。
よっぽど注意力散漫のようだ。
支社に出掛ける前に、ちょっと久弥の顔が見たくなり、休憩所で同僚とコーヒーを飲む久弥の元へ。
ついでに営業からの問い合わせの件を伝えると、久弥が慌てて休憩を切り上げようとするので、まずは落ち着かせる。
肩を揉みほぐすと、幾分力が抜けたようだ。
その様子に満足し支社へと出掛けて行った。
道すがら、久弥にメールを打つ。
【無理はしない事!ちゃんと頼る約束だろ?
取り敢えず、今日帰ったら俺にいっぱい甘えなさい】
【ありがとうございます。
早めに帰りますね】
すぐに来た返信に安堵しながら、今日こそは久弥が嫌がっても霧島課長の件を聞き出そうと決めた。
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