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小船さんの話を纏めるとこうだ
まずオレが体を売ったことへの売り上げの返金だ
本来借金は百万と少しで、利子を合わせても200万ある程度だった。800万というのは違法な量増しということだった。そしてオレの売り上げが1億と少しだという。現役の高校生のAVを高値で売りつけていたこと、オレと買って犯そうした多額の寄付など合わせたらそれくらいあるという。しかも無修正のやらせなしなんてサラリーマンの年収くらいで売られていたらしい。それくらい現役高校球児のAVは人気だったということだ
だが組長さんは成人ならまだしも、未成年にこんなことをさせていたということで、正当な借金の分だけ差し引いた残りをオレに返すということらしい。それだけの多額な金をどうするのかというと、組の資金から出すという。それだけ出すと痛手になるが、オレが受けた「傷」を考慮すれば当然のことだという
でも一気にそんな金をもらったところで困る。それにオレ以外にも多分同じ目に合っている人はいるはずだ。少なくても最初に犯されあの日、あの時の子は未成年だったと思う
だからオレはこう頼んだ
「えっと…沢山もらっても困るから……分けてくれると助かります」
と。学生が1億も持って高級な服や道具を急に持ち始めたら誰だって怪しむ。もうオレは普通にはとはいかないけど、平和に暮らして生きたい
「いいのか? コレだけあればどっかのマンションでも買って悠々自適に暮らせるのに?」
「……でも、く…組の人だっていきなり沢山の金が減ったら困るじゃないですか…」
「たしかに存続の危機といっても間違いではない。だが他人に、しかも一般人に大きな傷を負わせたのだから、あちらもそれ相応の痛みを負わないとケジメがつかないといっているが?」
「オレはもう………平和に暮らしたいです…普通にはもう戻れないですけど…」
「……そうか。分かった。あちらにそう伝えておこう」
小船さんはそう言って次の話を始めた
親父のはオレと離れて暮らすということだった
借金の原因が野球をしているオレとはいえ、アルバイトさせる、県立の学校など学費が少ないところ、部活じゃなく社会人チームに入るなど借金をしなくても野球を続けられる方法はいくらでもあった。オレをここまで苦しめたのは親父に責任がある
そういうわけで親父はしばらく安定した給料が稼げる仕事に就くまでオレと離れるということだった。もちろん親父がしっかりした仕事に就けばまた一緒に暮らせることになってる
オレはいきなりのことで納得は出来なかったけど、親父はすぐに納得した
「なにも離ればなれになるわけじゃない。今度こそはしっかりと自分の子を養うためにも必要なことだ」
「まあお前がたんまり稼いでいるからその必要も本当は、いてっ…なにすんだよジジイ!」
「横槍を入れるな。全く…君のお父さんは離れている間、資格の取得や職業訓練など必要なことを身に付けるために集中してもらうだめだ」
「今度はちゃんと、守ってやるから。それまで父さんも頑張るから」
「………わかった」
すぐには納得は出来ないけど、高校生のオレには大人の決定に逆らえるほどの力なんて無い。親父や小船さんたちの言葉を信じるしかできなかった
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