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7、こんな姿でもお前は…? 梓馬side
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夕食を食べた僕は部屋に戻った。
今日の授業の復習をしようと、机に向かう。
教科書とノートを鞄から出して机の上に置く。
ページを開き、今日習った部分を読み直したり確認し直す。
「…えっと…この問題は…」
数学と英語の問題をノートに写し、もう一度解く。僕は勉強は好きな方だ。和人兄さんほど賢くは無いけれど、僕なりに頑張っているつもりだ。
母さんと父さんは、僕がゲイだと知ってから愛してくれなくなった。和人兄さんはそれでも僕のことを理解して受け入れてくれた。だから僕が頼れるのは兄さんくらいしかいない。
「雪見の事も頼れたらいいな」
なんて口に出す。執事ってやっぱり主人のことを思って命令や指示にも従うし、主人を第1に考えるんだろうな。
授業の復習を終えて、瑞貴との行為を思い出す。ズボンの中に手を入れ、手で僕のモノを握る。手がそれを求めてしまう。いや、僕自身が求めてしまうのだ。
「んっ、っ、あ、んっ……っ、み、ず、き…んっ、あぁ、ん、っ、き、もちイイ……」
あの時間だけでは足りない。当たり前だ。
僕がなぜ体を求めるのかという理由と関係があるからだ。瑞貴や他の男たちに愛撫を強請るのは、体が寂しいという理由もあるけれど、1番大きい理由は…愛。体を愛することで体が満たされる。たとえ相手が僕の体を愛していなくてもいい。ただ僕は体が満たされればそれでいい。…まぁ、パートナーは欲しいとは思う。でもこんな僕を好きになってくれる人なんか居ないと思ってる。雪見は執事だし、主人である僕を好きになる訳がない。……あれ、何で雪見が最初に出てくる?まぁ執事だから当たり前…なのかな。瑞貴は友人だしそれ以上でもそれ以下でもない。恋人になることは無いと思う。
「雪見…何してるんだろう。ちょっと見てこよう」
僕は使用人室に向かった。厨房メイドや家政婦は居たけれど雪見の姿が見えない。誰かに聞こう。
「咲宮」
「梓馬様、いかがされました?」
「雪見の姿が見えないから…少し気になって」
「雪見さんですか?…私も見ていないですね」
「そっか。他は?」
「雪見さんなら、本院に行かれるのを見ましたよ」
「本院に?」
「はい。何か険しい様な顔をしておられましたよ」
「…そっか、ありがとう」
「いえいえ」
使用人室から戻ろうとしたその時、
「梓馬様、使用人室で何をなさっているのですか?お呼びくだされば宜しいのに」
後ろから雪見の声が聞こえた。僕は振り返って雪見の顔を見る。
「お前を探していたんだよ。本院に行ったみたいだけど何をしに行ってたの?」
「…和人様にご挨拶をと思い、本院に行っておりました」
「和人兄さんに?」
「えぇ」
「そっか。とりあえず部屋に来て」
「かしこまりました」
僕は雪見と部屋に戻った。そしてさっきしていたことをし始めた。
「梓馬様?」
「雪見、僕の命令を聞いてくれる?」
「…はい、何なりと」
「……僕の体を…愛して欲しい」
「…梓馬様のお体を愛す…というのはつまり…」
「僕の体を、舐めまわして欲しいんだ」
雪見は驚いた顔をした。
引いちゃったかな。
「…私の恋愛対象は男性では…」
「ううん、違う。好きになって欲しいっていう訳じゃなくて、体。体を愛して欲しいんだ」
「…性行為をしたい…と?」
「う〜ん、まぁそんな感じ…になるのかな。雪見はただ僕の体を愛してくれればいい。僕はそれを望んでる…んだけど…。だ、ダメだよね、やっぱり」
「いえ、そんなことは。梓馬様のご命令であれば何でもいたします」
「…ありがとう。じゃあ、ズボン脱ぐからパンツの上から触ってくれる?」
「かしこまりました」
シてくれるけど、引いてそう…。どうしよう。
「こんな僕でも、お前は僕に仕えてくれる?」
「えぇもちろんです。私のご主人様ですから」
嬉しい。雪見なら信じてもいいかも…。
「右手出して」
「はい」
雪見の右手を僕のそれの上に置いて、握り方や気持ち良くさせる方法を教えた。
「こうして…っ、ん、そう、そのまま…優しく…っ!っん、んん」
「こう、ですか?っ」
「うん、そうっ!んん、っ、あっん、んっ、気持ち…いい…」
雪見の手が僕を気持ち良くさせる。優しく僕を包み込んでくれる。これが体の愛。頭が快楽でいっぱいになる。これが体の愛。気持ち良すぎておかしくなる。
「雪見…んっ…」
「はい」
「また、僕がして欲しいって言ったらしてくれる?」
「もちろん」
「ありがとう…。もういいよ、ありがとう」
「いえ。では湯浴みの準備をして参ります」
「うん。あとは自分でやるから準備が出来たら休んでいいよ」
「かしこまりました、失礼いたします」
数分後、雪見が呼びに来た。僕はお風呂に入り、疲れを癒してスッキリした。そして部屋に戻ってベッドに入り、眠りについた。
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