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古往今来
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世界には第二の性として男、女の他に三つの性別が存在する。
それはα、β、Ωだ。
αは男女関係なく、Ωや女を妊娠させることができる。また、男同士、女同士、女が男にでも可能だ。身体機能・知能が高くなりやすいエリート体質が多い。
βは一般的な人で、αやΩとの子でもほとんどがβとして生まれる。人口が一番多く、以前まではβが他の性と結婚することは禁止とされてきたが、現在は許可されている。
Ωは男女関係なく、αや男と性行為することにより妊娠することができる。また、男同士、女同士、男が女にでも可能だ。人口が一番少なく、昔から差別を受けてきた。今は改善されつつあるといわれているが、実際にはあまり変わっていない。
また約三か月に一回、番のいないΩにはヒートという発情期が訪れる。αや、フェロモン体制の低いβを強く惹きつける。そのため抑制剤が国から支給されている。ヒートの期間は個人差があるが、平均は九日間というデータがある。
また、αとΩには番という特別な繋がりがあり、αがΩのうなじを噛むことにより成立する。Ωのヒートによりαが発情し、お互いの合意がないまま番となってしまうケースもある。しかし、一度番となればΩからの番解除はできなく、αから番を解除しても、Ωは強いストレスと強制的に負ってしまい、以後は番を作れなくなってしまう。しかし、ヒートは再び訪れるため、一生ヒートと付き合っていかなければならない。
Ωというだけで生きていくのが困難な世界。それでも。
「僕よりは幸せなんだよ」
Ωに生まれたのに子供を産むことができず、番という唯一ヒートから逃れられる術も持つことのできなかった、僕よりは。
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