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そんなことを考えていると、あいつは走ってきた一人の阿呆にぶつかられて倒れた。
!!!
俺は反射的に走っていて、我を忘れてあいつに駆け寄っていた。
痛々しくも怪我をしたあいつを目の前にすれば、頭に血が上って、周りのことなどどうでもよくなった。
気がつけばあいつを抱きかかえて、保健室に向かっていたのだ。
*****
保健室では、2人っきり。
やっとなれた2人きりの空間。
嬉しい、
…けど、怪我した橘のこと思って、理性を保とうと努めた。
一緒にいるだけで嬉しい
そんなのは最初だけの綺麗事で、
好きな人に触れたいと思うのは男の性なようだった。
二人っきりの保健室で
ベッドに腰掛ける橘。
目の前には橘の華奢な生脚。
「…っ」
扇情的な光景に一瞬ゴクリと息を呑む。
もっと触りたい、触ってベッドの上で淫らに崩して、ドロドロに溶かしたい。
じわりと上がる体温に、
急に手が汗ばむ。
募る欲求と密かに1人闘っていた。
それなのに、
手当が終われば、戻ろうと思ったのに、
みんなの元に帰してやろうと思ったのに、
橘は俺を引き止めた。
袖をきゅっと握って。
自分の犯した行為に、
驚いて、
焦って、
手を離してももう手遅れ。
あーあ、逃してやろうと思ったのに…
お前が悪いよ、橘。
今日はもう逃がしてあげない。
口癖みたいにいやいやって言うけど、
知って欲しい、
お前も俺のこと欲してるんだって。
今日は絆されたって言い訳させる気ない。
「今日は…さ…無理やりしたくねえから……お前の口から『いいよ』って言って欲しい」
お前の口で、俺を欲しがってよ。
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