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視線
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昨日のことで三人には学校を休めと言われたけどそんな訳にはいかない。なぜならテストが近いから!
「はぁ…。」
「はる辛いなら帰れ。」
「しんどいけど座ってるだけだから大丈夫だよ。」
「どうしてため息ついてるの?幸せ逃げちゃうよ。」
「なんかさ、視線が…。」
「視線?春陽が見られてるってことか?」
「勘違いかもしれないけど、朝の食堂でも今も」
勢いよく三人が後ろを向いたら、さっきまでこちらを見ていたクラスメイトたちが急いで視線を逸らす。
「お前ら何見てんだ。」
大知の一言でクラス中が静かになった。
「そりゃ、気になるよ。ついに気持ちが届いたのかなぁ〜ってね。」
クラス委員長なのに誰よりもお調子者のりゅうくんだ。
「は?」
「首元すごいよ、隠れてない。先生たちが噂するくらいになってるし。笑」
「はるひちゃんは鈍感そうだしみんな心配してたんだよ。」
はるひはクラスでもみんなが心配するほど色々と鈍い。そして三人の執着心で近づくことは出来ないから陰ながら応援していたのだ。
「はると俺らのことを?」
「はるちゃんばっかり見ないで俺に聞けばよかったのに。」
「春陽とりあえず首のん隠すぞ!」
「首?うん?」
やっぱり気づいていないはるひなのだった…。
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