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海斗は無言で進み、さっさと服を決めて行ってしまった。
思い出すなと言われたばかりなのに、よくドジをして泣いている俺に手を差し伸べてくれた優しい海斗と重ねてしまった。
滅多にない1人の時間、昔を思い出して辛い思いをするんじゃなくて、明るい未来のために使おう。
いつかこの家から解放された時に勉強は必要だし、学校には行かないとなぁ。
あっ、この前学校の帰り道にあったケーキ屋さん行ってみたいからお願いしよう!
あの小説も読めてないし、1人ならゲームし放題じゃん!
伯父はある程度の自由はくれたけど海斗が来てからなかったし、無駄にしたくないもんね。
柄にもなく頭の中をお花畑で埋め尽くしてしまった。
「これだから海斗にもふわふわって言われちゃうんだろうなぁ〜。」
誰にも聞かれない独り言も言えちゃうのだ。
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