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発言
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1人の時間はあっという間に過ぎた。1人になったら、したいことは後から後から山程出てきた。
「慶太は部屋か?」
「はい。一度も出てきておりません。」
そんな会話が外から聞こえてきて、もう海斗が帰ってくる時間なのかと驚いた。
「うわっ、部屋の片付けしろよ。」
片付けの時間が惜しくて出しっぱなしで色々なことをしたから部屋に物が散乱していた。
「うぅ…うん。あっ、おかえりなさい。」
「あぁ。おじさんが今日は外食にするからマシな服に着替えて出てこいって。車待たせてるから急げよ。」
「はい。」
外食は苦手だ。
堅苦しい雰囲気の店ばかりで何度行っても慣れない。
クローゼットからスーツを取り出して、蝶ネクタイを付けた。なぜネクタイで無いのか、首輪に感じて好きじゃない。
海斗が来るまで部屋の片付けを終わらせた。
「綺麗になったな。昔は片付け苦手だったのにな。」
「えっ…そうだったっけ?」
海斗から小さいときの話をされるとどう反応して良いのかわからなかった。
「いつも片付けしたくないって泣いて、疲れて寝ちゃうから俺が片付けしてた。今と一緒だな。」
「今も散々よがるくせに、疲れて寝るからな。」
「そのっ、あっと…ごめんなさい。」
思いがけない発言に固まってしまう。
海斗が手を掴みそのまま車まで引っ張られた。
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