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質問
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車に無理やり押し込まれた。
俺たちがベルトを付けたのを確認して、運転手が車を出した。
「さっきの会話おじさんには言うなよ。」
「慶太に昔を思い出させるなって言われてるんだよ。」
「言わない…。からひとつだけ聞いていい?」
なぜこんなことを口にしたのかわからない。でも、どうしても確認したくなった。
「は?まぁ答えないかもしれないけど。」
「何?」
「海斗は俺といると楽?」
違う。もっと聞きたいことがあった。
なぜ束縛するのに昔の話をしたのか。
それが聞きたかったのに…。どうして。
「…まぁな。」
「慶太以外に信用できる奴いないからな。」
今にも消えてしまいそうな表情でふっと笑った。
俺が伯父と暮らすようになってからの海斗のことは知らない。いや、ずっと前から海斗のことを何も知らない。
「ごめんなさい。」
何に対して謝ったのかわからない。でも黙ってはいられなかった。
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