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出社
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「おはようございます。」
「「おはよう。」」
相変わらず朝から隙のない2人がダイニングでコーヒーを飲んでいた。
「はぁ…慶太はどうしてそんなにもファッションセンスがないのか…ね?海斗。」
「はい。今日の服置いてあったはずなんですがね。」
「って、海斗は言ってるけど。どうしてその服出したの?」
そんなにもファッションセンスが俺には無いのか…。と毎朝思い知らされる。
「でも、あの服は…僕にはちょっと。恥ずかしいかと思いまして…。」
そうなのだ、ピンク色の服なんて着られない。
「慶太も海斗みたいに口ごたえするようになって私は悲しいよ。」
「あっ、あ…ごめんなさい。」
「謝らなくていいから、清さんこんなこと言いながら喜んでるし。ですよね?」
「普段の会話がスムーズになったことを喜ばしく思っているだけで、私の言うことを一生懸命に頑張る慶太が好きだよ。まぁ、ベッドでは私の求めるままの慶太だけどね。」
「あ…あっ…ぇ。」
急に恥ずかしいことを言ってくるから顔に熱が集まる。
「いくら清さんでも、流石にオヤジくさいですよ。」
「歳は取るもんじゃないね。」
朝から2人のテンポにはついて行けそうにない。
「じゃ、私は会社に行くから2人は講義1限からだよね?」
「はい。」
「終わりは3限だったかな?」
「そうです。」
「では、昼に会議を入れるから2人で出社するように。」
「はい。」
高校を卒業して、大学に入ってから海斗は伯父さんから会社を継いだ。
大学生をしながら会社では社長という立場だ。
俺もデータ処理などの仕事を手伝ってはいるが海斗のようにやり手ではない。そのためか社員からの視線には耐えられそうにない。
でも伯父さんや海斗の言うことを逆らえるわけもなく今に至るのだ…。
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