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大学
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「慶太、そろそろ行くぞ。」
「あっ、はい。」
ピンク色のニットが嫌だと意見を言ったものの、最終的に丸め込まれた。
「慶太が思ってるより似合ってるから。」
「うん…ありがとう…。」
大学まで電車で30分とかからないが、相変わらず車登校だ。少しでも自由が欲しいと高校からの付属では無い大学を受けようとしたが、2人の反対で今も海斗と離れることはできていない。でも、少しでも抵抗したくて、海斗とは別学科を選んだ。
「2限終わったらカフェテリアのいつものところで。」
「うん。」
別学科を選んでも履修を自由に出来はせず、海斗と同じ時間割になるように海斗が俺の分も履修登録してしまった。
「おはよう、慶太。」
「おはよう、とも。」
海斗には言えないが、友達ができた。いや、友達に戻った。ともは海斗が転校して来るまで友達だった。
「今日も昼むりか?」
「うん…海斗と会社行かないとだから、いつもごめん…。」
「いいって、だって天野グループじゃん。俺らとは違うくて当たり前だって!」
「うん…。」
「その服、似合ってるじゃん。」
「ほんと?海斗にも言われたけど…自分ではあんまり…、笑」
ともと話すと自分を取り戻せたように思う。
でも時々感じる苦しさは知りたくない…。
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