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書斎まで出られるようにしてもらった。
「あ、前に買ったチョーカーしとこうね。これGPS追加しといたから外出ないでね。」
書斎は中にしか鍵が付いていないので外に出られると考えていたのはバレていたようだ。
「じゃ、行ってくるよ。」
慶太に微笑みかけたあとすぐに仕事の顔になりタブレットを見ながら部屋を出ていった。
廊下に出られないことはわかっているし廊下には家政婦さんや庭師など色々な人が行き来するから、もし出たとしてもバレてしまう。
なんだか生活音が気になって扉に耳を傾けた。
誰かの足音、遠くでなる水や食器の音。
当たり前の音が心地良い。
「慶太はいつ出てくるか聞いてるか?」
海斗の声だ。今1番知りたいことを聞いてくれてる。
「長くて1ヶ月ほどだと聞いております。」
「1ヶ月か…。わかった、ありがとう。」
そんなに長いとは思っていなかった。どうしてそうもアバウトなのだろう。この1ヶ月に工事でもするのだろうか。
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