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孤独
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「海斗!どうして!」
いつもより海斗の顔はずっと深刻で何を考えているかわからない。
「慶太…おじさんが、倒れた。」
「えっ…、ほんと…?」
頭をよぎるこの1ヶ月の意味。
考えたくもないマイナスの思考が湧き出てくる。
「いま清さんは?」
「病院…。」
「早く!連れてって!かいと…?」
「ごめん…無理だ。慶太とは会わないって。」
「どうして…?ね!海斗!」
「ごめん…、俺もどうしていいか。」
今すぐにでも海斗を振り切って病院に向かいたい。でもこんな海斗を1人にはできなかった。
「かいと?お願い…今日は一緒に寝て…おねがい…。」
「…あぁ。」
海斗から繋がれた手は弱々しくて、今にも離れてしまいそう。
久しぶりの海斗の部屋で2人で肩を寄せ合った。
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