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病院
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ドンと海斗が急に立ち上がり、ズカズカと慶太なら目の前に来た。
叩かれると身を窄めた慶太に海斗はそっと抱きしめた。
そのまま手を握り歩き出した。
昨日とは違う、離さないと力強く。
「ちょ、海斗!どこ行くの?」
「病院。」
「怒られるよ!」
「かもな。悔しいけど慶太にはおじさんが必要なんだよ。」
運転手も止めようとしたが海斗の気迫に負けたようだ。
病院の個室のドアを海斗が勢いよく開けた。
これでもかと広い部屋の真ん中で清さんは眠っていた。
「倒れた時から意識不明で、起きるか分からないらしい。今日の夜には俺の母さんもお前の父親も来ると思う。」
「だから、それまでに慶太の気持ち伝えろよ。慶太はいい子だから、できるよ。」
「…うん、ありがと。」
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