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隣町
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ともが精算をしている間ホテルを出て街行く人を見て思う。朝は誰もが忙しそうで、何も出来ないのは僕だけなのかと。
「慶太!」
そんな時に声をかけて光をくれる。
これが幸せというものなのかもしれない。
「ホテルの人に工場地帯あるか聞いたら、海沿いは大手の生産工場が集まってるって。仕事探してるって話したら町工場の方がいいんじゃないかって。」
「町工場?」
「うん、隣町に昔からモノづくり盛んなところがあるから行ってみたらどうかって。」
「すごい!そこまで教えてくれるんだ。」
たまたま優しい人が受付だったらしい。
清さんもホテルの部屋までお気に入りのケーキ屋さんのケーキを買ってきて貰ったりしていたが、そういうとは違うみたいだ。
「それなりに歩くことになるから、疲れたら言ってくれよ。」
「うん、とももね。」
「おう、とりあえず大通り出るか。」
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