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「……………………………や、つか……………俺は映画観に来ただけだし」
鼻で笑われた。
「………んだよ」
「……………女みてーな言い訳」
イラッときた。
「女じゃねーし。ホモでもねーし。………わかるかよ。え、なに、誘ってたんですかー。わかりづらー。つーか、きっしょ。俺あんたらのお仲間じゃないんすけど」
「誘ってない。冗談言ったらあんたがぐいぐい乗っかってきたの」
「乗っ………………」
あ。
ーーーーうち、来る?
ーーーー冗談です。
あれは、そういう。
溜め息つくのは俺だよ。マジで。
はああ、と盛大に二酸化炭素を撒き散らして、俺は最初にいた位置に戻る。ベッドに寄りかかって、煙草を一本ねだった。
「吸うの。意外」
「昔な。……………いや、お前わかりづれーわ」
うわ、久々に吸ったらクラクラする。5ミリなのに。俺、昔は14ミリ以上じゃなきゃ吸わなかったのにな。
机の上にあった灰皿をベッドへ移動させる。しばらく二人で紫煙をくゆらした。
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