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「……………とりま俺ホモじゃないんで応えられません」
「っていうのを散々食ってきて調教してきてんの、俺は」
「お前すげーな」
「だろ」
「俺も遊べるとか思ってたわけだ」
「…………………」
「………………………あのさあ、お前が言ったんだかんな。友達って」
「は?」
「は? じゃねーよ。図書館で。俺らまともに喋ったの、あんときが初めてだろ。お前が言い出しっぺじゃん。友達になりたいって」
「そんなこと言ったっけ」
「………………………………うわ。最悪。俺けっこう嬉しかったのに」
「…………………」
「………………嘘かよ」
「…………」
「……………ばーか」
「…………ごめん」
「…………」
「いや俺は悪くない」
ああん? なんだとこの野郎。
顔をあげて、睨もうと思ったら。
「ひぅ、や、あ、ばかっ……」
耳に冷たい手が触れた。
「……なにすんだよっ!」
「……………うるさい、今真夜中」
シーッてされた。バカ。
「そういう反応されて、俺がどう思うとかわかんない?」
浅原は言った。
「え、ごめん微塵もわかんない。…………からかうの楽しい的な?」
「えろい声出すなよ」
ダシテナイヨー。エー?
フリーズするわ。
マジで。え?
「……………お前勘違い酷くない?」
「いやお前の認識のがずれてる」
片付けは終わり、浅原は俺を避けて、布団に潜り込む。
「ちょー、寝んなよ」
「いや疲れてるし眠いよ」
「俺も眠いよ。あ。なあ、今日さあ一万歩ぐらい歩いてたの。すげくね?」
「なにそれ。計ってたの?」
「なんかスマホにそんな機能あった」
「へえ」
「………………………ねえ、俺も布団に入れてください」
「だからなんでお前はそういうこと出来るんだっつー話」
呆れながらも、浅原は布団に入れてくれる。やった。ぬっくぬく。ふっかふか。
優しいのな。こいつ。
それは知ってる。
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