アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
3
-
「お前はどうすんの」
「俺」
「他に誰がいんだよ」
「………………寝直す」
まーじかよ浅原くん。そいつぁ勿体ないんじゃないの。
「早起きしたのに?」
「……………誰かさんのせいで、あんま眠れてないんで」
「なに、俺うるさかった?」
「じゃなくて。……………」
「なんだよ」
本日初めて、まともに目があった。
「…………手ぇ出さなかったことを褒めてください」
あー。
なー。
はー。
ああ、なるほど、はいはい。
「…………つかさぁ、昨日の、」
「昨日の話は昨日で終わり。………いいよもう。さすがにしんどい」
「…………」
そう言われてしまうと。
んんん。
なにも言えない。
とはならない。
「…………………とりあえず泊めてくれてありがとうございました」
頭をさげる。
「はい」
「…………あと映画はマジで助かった」
「………それはどうも」
飲み干したマグカップを持って、浅原のほうに近づく。
「えー、あと…………………まあ、とりあえず………なんもなくてよかったです」
「…………………………………」
「………………えっ、なんもないよね?」
実は俺が寝てる間に、とか。
「ないない」
バカにされた。うぐう。
「…………自意識過剰の女かよ」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
41 / 197