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「だって、なんか、やっぱ、春くん他にすぐ友達出来ちゃうし、リア充と喋るし、なんか楽しそうだし、吉野さんとか桂木さんとか美人と普通に話すし、先輩にも気に入られてるし可愛がられてるし」
「んー………」
「あとなんか最近バイトじゃない日も出掛けてるし、どこ行ってんのか全然わかんないし、もういっそGPS付けようかと」
「えぇ…………」
「さすがにそこまではおぼ、思わないけど、バイトしてんの偉いし僕には出来ないし勉強頑張ってるし疲れてるしそんなん家のことぐらい僕やるじゃんてかそのぐらいしか出来ないじゃんそう思うじゃん?」
「やー」
「でもご飯要らないとか言うし帰ってこないし帰ってきても寝るしじゃあ僕が出来ることなんてなんにもないじゃん邪魔にならないように傍にいたいけど楽しいことなんもないしつまんないしコミュ障だしキモいしウザいし実際取り柄なんかどこにも」
「ストップ」
「んぶっ」
ティッシュの束を顔に押しつけてやった。咳き込んでる。
「呪い吐くのやめろっつってんだろ」
「……………事実だもん」
殴るぞ。は、アウト。
いじめられてた頃の呪い。他人が悪意を持ってこいつにぶん投げた言葉は、未だにこいつの心にぶっ刺さったまんまだ。
俺にはどうにもしてやれねぇのか。
「だってキモいじゃんめんどくさいじゃん。……わかってんだよぅ、おかしいの…………普通の人に生まれたかった、普段に普段のちゃんとした人だったらこんなに春くんに迷惑かけてないもん不愉快にさせてないもん嫌われなくて済んだのに、もうやだ死にたいあー死にたい」
「誰がてめーのこと嫌いっつったよ、あぁ?」
あー………やべ、はたいちった。くそ。
俺のバカ。
「ごめんごめん」
撫でても遅いか。
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