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「なに」
「でも耳出すのやなんでしょ」
「………………あー」
忘れてた。
まだ目立つかなあ。
「やめたほうがいい?」
「んー…………」
水野は近づいて、俺の髪を耳にかけて観察する。
なかなか塞がらない傷痕。ピアスを開けたからというよりはリンチされたからであって、いやー、煙草押し付けられたり引きちぎられそうになったり散々でしたわ。ははは。でも切り落とされてないし、聴力も失ってないので俺はラッキーだ。
そーいや、どこぞの先輩は、耳に鎖つけられてバイクで引きずりまわされて耳千切れたんだっけ。今は元気にしてんのかなあ。
「間近で見るとねえ」
「じゃーやめとく」
「あんま短く出来ないよ?」
「いいよ」
水野に任せときゃ、どうせよくなる。安心しきって俺は、彼に委ねた。
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