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「えー見えなーい。大人っぽいからあー。いっつもスカしてつまんねーって顔してバカどもの遊びには参加してくださいませんものねぇ。そりゃー大人だわあ。お外出れないんでちゅもんねぇ? シミとかシワとかほんと気を付けてね? 若い俺には無縁だけど」
「っ……………」
「なに目的で参加ってー、こっちが聞きたいわ。浅原いねーと来ないって露骨じゃね? あいつ以外とは喋りたくないわけ? てゆーかなんかもうここまでアレしちゃったらもう言っちゃうけど、お前に嫌われること俺してなくね? 勝手にひがんでんのそっちじゃん、俺、浅原とはなんもないよ。嫉妬とかなんか変な勘繰りしてんならマジやめて」
アキヨシは口許を手でおさえる。んまあ、なにこの口悪い猿。ってか。
「フツーにトモダチとか出来ないの? なんか一方的に嫌われんのウザいんだけど。悲しい。やだ。つらい。それとも俺なんかした? 生理的に無理とかなんとなーくやだとかなら俺も近づかねーけど。そーゆーのは理屈でどうにも出来ないから諦めるよ。あー、でも俺は浅原と関わるから。俺あいつとは喋りたいし。それムカつくとか言われても知らねーから。そんなん俺も浅原も知らねーもん。あんたの勝手だもん」
俺ってなんでこんなに口回るんだろう。
拳一発、は、原稿用紙に換算したら何枚?
「俺お前のこと嫌いじゃないし、つーか嫌うほどの情報量ないし、さっきとか、あーやっぱ優しいよなって思ったり普通に嬉しかったしありがたかったよ。それなのに突っかかってきたり無視とかバカにしたりとかするのなんなん? メンヘラ? なにその二面性。ギャップ萌え? ツンデレ? いやいやハズしてるよ意味が違うよ。デレろよ一回。浅原に見せるような顔俺にも見せろ」
「っ…………ちょっと、」
「なんすか。なんすかアキヨシさん。言いてぇことあるならどうぞ俺黙んねえけど。俺のことは嫌いでもいいよ。でも他の奴はもうちょっと大事にしてやれよ。みんなお前のために室内でとか夜にとか遊ぶの考えてくれてんだぞ。まあ別にお前のためだけじゃないからー………あのー…....あれだけど……、や、でも、考えてることは考えてるからそういうのも理由の一つではあるから浅原いなくても来いよ先輩とかお前がこんな地味なサークル入ってくれてんの結構喜んでんだぞ…………地味とか言っちゃった、いやまあいいか、リア充が来るようなサークルじゃねーし。たまにマジですげーつまんねーし」
アキヨシは噴き出した。
……………あ、こいつ。
呆れてたとか引いてたとかじゃなくて、ずっと笑ってたのか。
声をあげてアキヨシは笑って、俺を見た。
うわ、やば。
…………美人。
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