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雨
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仕事ですっかり遅くなってしまった。
疲れた体で車を運転していると、雨が降ってきた。
降り始めてからさほど時間は経っていないというのに、雨脚は強くなるばかり。
まずい。
家を出る前に洗濯物を干したのを忘れていた。
天気予報では晴れだと言っていたのに。
俺は天気予報を恨みながら、家路を急いだ。
今日は近道しようと、いつもと違う道に入ったとき、ゴミとともに横たわる人間らしきものが目に入った。
助けないと。
そう思いすぐさま車を停め、その人間らしきものに駆け寄った。
ボロボロだがワンピースのような服を着ている。
少女だろうか?
「大丈夫か?すぐ救急車を呼ぶからな!」
目を閉じて動かないそいつに話しかけると
「やっ....呼ばな...で.....」
怯えたような顔で弱々しく腕を掴まれた。
「は?お前そのままじゃ死ぬかもしれないだろ!?」
「い...の....死な..ない...と....」
「あっ、おい!」
そいつはそのまま意識を失ってしまった。
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