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幻聴
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起きたら身体がとっても楽になってた。
こんなのいつぶりだろう。
いつも身体が痛かった。
全く痛くない訳じゃないけど、いつもよりずっといいの。
またベッドの上にいる。急いで降りて、しばらく床に座ってあの男の人の事を考えてた。
あの人は、あったかかった。
そんな人いるのかな。あれは夢?
でもいつもと違う場所。
もう一度会いたい。
大丈夫だって言ってほしい。
抱きしめて欲しい。
あ、わがままになっちゃった。
でも、最後にするからゆるしてください。
それが終わったら
ぼくは、死ぬ、から。
『駄目だよ。凛月はもう20歳になったんだから。早く死ななきゃ。』
「あ...おと、さ...?」
『悪い子にはおしおきだねぇ。凛月くんは苦しんでる顔が一番綺麗だよぉ。』
「ごしゅじん、さま...」
声がする。
怖い。おしおきはいやだ。
良い子にしないと。やっぱり早く死なないとだめなんだ。
どうやったら死ねる?
今すぐ死なないといけないのに、方法が思いつかない。
おしおきされる前に、早く。
焦っていると、だんだん息ができなくなってきた。
怖い。苦しい。
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