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知る
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起きたらベッドの上にいて、隣に神童さんが寝ていた
確か、神童さんに洗ってもらって......
思い出して急に恥ずかしくなって、布団を頭まで被る。
身体を触られるなんていつものことだったし、慣れてるはずなのに、なんで恥ずかしくなってるんだろう...
気持ちよくて、いっぱい声が出た...
神童さん、僕のこと嫌いになっちゃったかな...
捨てられる、のかな
捨てられたくない、いやだ、こわい
そう思うとまた苦しくなってきた
神童さんに迷惑かけたくないのに、ぼくはいつもこうだ
「っは、ひゅっ、ひゅっ」
喉から変な音がする
気付かれたくなくて、布団の中で必死に呼吸をするけど、息ができない
苦しくて、目をギュッと閉じる
苦しい、苦しいよ
「ぁ...は、っ、ひゅっ」
そのとき、急に涼しくなった
「何やってんの...布団被ったら余計苦しいに決まってんだろ?」
神童さんだ
呆れてる...?
迷惑はかけたくない、自分で何とかしたい
そう思って神童さんに背を向けるように体勢を変える
「なんだ?怖い夢見たのか?大丈夫か?ゆっくり息しろよ」
神童さんはぼくの背中をゆっくり摩る
「い...からっ...はっ、ひとっ、りで、ひゅっ」
苦しくてろくに喋ることもできない
「どうしたんだよ、とりあえず落ち着いてから話せ」
脇の下に手を入れられて、抱き上げられる
背中をポンポンされて、ようやく落ち着いた
「落ち着いたな、どうしたんだ?ちょっと変だぞ」
「ぼく、捨てる...?」
「ん???捨てられる夢でも見たか?」
「ぼくが、いんらんだから...」
「シャワーの時か?あれが普通なんだよ、俺もなる」
「神童さんも...?」
「ああ、捨てたりもしないよ」
そう言ってまた抱きしめられた
神童さんはいつも、不安なぼくを優しく抱きしめてくれる。
ここに来てから何度も悪夢を見て、何度も息が苦しくなったけど、その度に神童さんはぼくをぎゅっとしてくれるの
あったかい。
こんなにあったかい世界があるなんて、知らなかった。
もう戻りたくない
ずっと、神童さんと一緒がいい
そんなふうに思ってしまうぼくは、本当に悪い子になっちゃったみたいだ
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