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話し合い
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仕事を一段落させ、カウンセリングについて奏斗と話した。
「なるべく凛月くんの負担が少ないように、慣れるまで慧が付き添ってあげてほしい」
「わかった」
「今の凛月くんの状態を知りたい。話してみた感じはだいぶ良さそうだね」
「来た時よりは怖がって過呼吸になったり泣いたりすることは少なくなった。落ち着いている時が多い。だがこの間、突然パニックを起こして自分で腕を切った」
「それで包帯巻いてるんだね。凛月くんが来た時自傷の痕なんてなかったよね?今回が初めて?」
「ああ、多分初めてだ。」
「きっかけはなんだったの?」
「分からない。なんであんなことしたのか...」
「あんなことって?」
「...起きたら、凛月が俺のを咥えてて、慌てて止めたらパニックを起こした」
「凛月くんはどんな感じだった?」
「止められてから急に目の焦点が合わなくなって、俺をご主人様って呼んで、"役に立ちたい"とかなんとか。他にも何か言ってたけど"あー"とか"うー"とかで聞き取れない言葉が多かった。セックスをせがんできた」
「あ、したの?」
「してねぇよ、怖いって言うからやめた」
「やめたら治った?」
「治らなかった。ベッドに運んだら急に眠った。俺が何かできた訳じゃない」
「へぇ。起きたら治ってたの?」
「あぁ。治ってたが記憶もなかった。自分で切った事もパニックを起こした事も全部覚えてなかった。怪我なんかしてないって言って包帯取ろうとしてた。」
「対処法が分からないから心配だね。また起こらないといいけど...」
「もう無い事を願う。」
「この事はカウンセラーに伝えてもいい?守秘義務があるからカウンセラーは絶対に他の人には言わない」
「あぁ。伝えてくれ」
「了解。じゃあそろそろ僕帰るね。仕事中ごめんね」
「ありがとう。じゃあな」
そうして奏斗は帰っていった。
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