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スーパー
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今日は買い物に行かないと、そろそろ冷蔵庫の中がスカスカになってきた。
「凛月ー、買い物行ってくるから待ってろ」
「ぼくも行くの」
外が大好きな凛月は、最近なんでも俺についてこようとする。
ゴミ出しに行くのでさえも、いつもついてくる。
自我があるのはいい事だが、スーパーまでは歩いて行くから、体力面が心配だ。
「今日はスーパーだから歩くぞ。凛月が疲れて動けなくなったら大変だ。今日は留守番しててくれ」
と言ったが、無言で靴を履いている凛月。
余程行きたいらしい。
...しょうがない。歩けなくなったらおぶって連れて帰ろう。
おぶるなら買い物は少なくしなきゃな。
まあおぶらなくても凛月と手を繋ぐから片手でしか荷物は持てないんだけど。
いつの間にか、俺の生活は凛月を中心に回っている。
凛月は外に出るといつも俺の手を握ってくる。
「安心するの」って凛月は言う。
「神童さん、すーぱーってなに?」
「知らないで来たのか?もし怖いとこだったらどうするんだよ...」
「大丈夫なの」
「大丈夫じゃないだろ、泣くのはお前だぞ?」
「神童さんがいるから、大丈夫なの」
身長差のため上目遣いで俺に言う凛月。
!?!?
凛月が急に爆弾を投下してきた!
こんなにも凛月は俺を信頼してくれている。
上目遣いが可愛い。とても可愛い。
ニヤけているのがバレたくなくて、凛月の頭をガシガシと撫でた。
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