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野菜
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スーパーに辿り着いて、凛月と一緒に見て回る。
凛月は知らない事が多い。野菜の名前もあまり分からない。
「これ、にんじんさん」
「それはにんじんじゃなくて大根な」
「違う?」
「色も大きさも違う」
「かたち、同じなの」
「うーん、そうか??」
「はくさい、これははくさい?」
「...それは小松菜だ」
「んー。難しいの」
知っているのは絵本で見たものや、鍋で食べた白菜。
そういえば元の食材はほとんど見せてなかった。
スーパーに来て、色々見れて良かったかもしれない。
凛月が興味を持つ食品を一つ一つ教えていく。
ほうれん草は訳が分からなくなるらしく、ちょっと経ってから「これは?」と聞くと、「そう、へん、そう...」と答えたりした。
「あかいろ、あかいろ」
「そうだな、赤いな、これはトマトだ」
「とまと」
「こんなにいっぱい、どうやっておぼえてるの?」
「凛月もそのうち覚えられる。焦らなくていい。いつの間にか覚えてるもんだ」
「わからなかったら...?」
「その時は俺に聞けばいい」
「ふふ、わかったの」
買い物を終えて家に帰ると、疲れたのか凛月はすぐに寝て、それでも風呂に入る為に起こすと少しぐずった。
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