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今日は凛月の初めてのカウンセリングの日。
肝心の凛月はというと...
「やぁぁー...こわい...びょういん、こわい...」
朝からずっとこんな感じだ。
「凛月ー、約束しただろー?」
「や...やあ...うぅ...」
「奏斗も待ってるぞ?」
「こわぃの...手...手...おねがい...」
凛月が手を差し出してくる。
握ってほしいようだ。
「おいで」
凛月の手を引いて膝の上に乗るように促す。
凛月が泣きながら俺の膝の上に乗る。
「凛月、大丈夫。怖くないよ、俺も一緒にいる。」
凛月は何も言わず、俺の肩に顔を埋める。
俺はそんな凛月の背中をポンポンと一定のリズムで優しく叩く。
しばらくすると、凛月は泣き止んだ。
「ごめんなさい、わがまま...」
「わがままなんかじゃない。怖くなったら怖いって言え。凛月が自分を大切にできるようにカウンセリングに行くんだ。それが怖いなら今日は行かなくてもいい。焦らなくてもいい。」
「ぃく、...行くの...神童さんが、手握っててくれるなら...」
「怖かったらやめてもいいんだぞ?」
「行くの、神童さんが喜ぶの」
「わかった。ありがとな。俺の為に頑張ってくれてんだな」
凛月は病院に着くまでの車の中でも少し緊張気味だった。
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