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会社
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「ねえ神童さん」
「なんだ?」
「今日、奏斗さん来る?」
「さあな」
最近凛月はやたらと奏斗が家に来るか聞いてくる。
1日1回は必ず聞いてきて、そんなに奏斗が好きなら奏斗の家に住ませてもらえばいいのにと思う。
「今日は会社に行ってくるから、俺が帰ってくるまで家で留守番しててくれ」
「ぼくも...」
「だめだ、今日は会社だから一緒には行けない」
寂しそうな凛月。俺だって置いて行きたくはないが、仕方がない。
「なるべく早く帰ってくるからな」
「...わかったの」
俯いて言うが、本当は1人は嫌なのだろうと思う。
「よし、いい子だ。もしインターホンが鳴っても出なくていい。怖くなったり、しんどくなったりしたら我慢せずに電話しろ」
「うん」
「じゃあ、行ってくる」
「行ってらっしゃい」
なるべく早く帰って来よう。
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