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匂い
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久しぶりのおるすばんなの。
そうだ!神童さんがいない今のうちに、たんじょうびのおてがみを書こう!
隠してた書きかけのおてがみを持ってきて机に広げた。
まだあんまり字の書き方が覚えられてなくて、神童さんに買ってもらった本を見ながら字を書くの。
うーん...
なんか、ずっと神童さんのこと考えてたら、寂しくなってきたの...
はやくかえってきて、って思うのに、神童さんはまだかえってこない
寂しい。
寂しい。
寂しくなって、神童さんの部屋に入った。
神童さんの匂いがして、安心する。
神童さんの部屋の物が気になって、触ってみた。
神童さんのお洋服を着たら、とっても大きかった。
ぼくには着れないなあ。どうしたらあんなに大きくなれるのかなあ。
あれは、神童さんがいつもお仕事で触ってる光る機械。
あれで字が書けるんだって神童さんが言ってた。
...ぼくもこれで字を書いてみたい。
そう思ってボタン押したら、四角が光った。
「わあ、すごい!」
光った四角には文字が書いてある。
わかんない字がいっぱい並んでる。これは神童さんが書いた文字なのかな?
神童さんがいつもカチャカチャしてる所には字が書いてあった。
あ、い、う、え、お
順番に押してみたけど、変なのが出てくるだけで、ぼくの読める字は出てこない。
しばらくボタンをいろいろ押したけど、やっぱり使い方がわからなくて諦めた。
カチャカチャした後は、布団にくるまった。
神童さんにぎゅってされてるみたいで寂しくないの。
安心して、ぼくはそのまま眠った。
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