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イライラ
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家に帰ると、凛月がおかえりも言わず「ごめんなさい」と謝ってきた。
なんだろうと話を聞くと、どうやらパソコンを壊したらしい。
パソコンを見に行くと、コードがコンセントから抜けているだけだった。
壊れた訳では無かったが、途中だった会社の資料作成は最初からやり直しだ。
結構頑張っただけあって、最初からまたやり直すことを考えると、溜め息が出た。
部屋を出て、キッチンで晩飯を作る。
凛月はまだ玄関に居るようだったが、なんだかイライラしてしまって、呼びに行く気にはなれなかった。
しばらくして、そーっとリビングに入ってきた凛月。
「あの...神童さ「凛月。今日何してた」
冷たい声が出てしまう。怖がらせたくないのに。
「それは、ひみつ...なの...」
「...あ?」
秘密だと??こんな事をしといて理由は教えられないってか?
「だめ、なの...奏斗さんとやくそくなの...」
「奏斗?あぁそうか、お前最近奏斗奏斗って言ってるもんな!そんなに奏斗がいいなら奏斗のとこに住ませてもらえばいいじゃねえか」
ダメだ。凛月を傷つけたくなかったのに、俺の口から出るのは酷い言葉ばかり。
「ちが...「何も違わねえだろ。お前毎日奏斗が来るかどうか聞くじゃねえか」
凛月の傷付いた顔。
「それは...」
「何だ?」
「そ、れは...ぁ...言えない、言えないの、だめなの...」
「何だよそれ」
凛月は言えないの一点張り、もう怒る気にもなれなくて、諦めることにした。
膝に擦り傷があったから、まあ走ってコードに躓いたかとかか。何で走ってたのかは知らないが。
風呂に入って、いつもは一緒に寝ているが、資料作成をしとかないと間に合いそうにない為、今日は凛月を1人で寝かせて、俺は夜中まで作業をした。
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