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安堵?
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「奏斗!凛月を見つけた!今から帰る!奏斗もすぐ帰ってきてくれ!」
それだけ言って切られた電話。
凛月くんが...見つかった...!
よかった!よかった!
僕もすぐに慧の家に向かった。
「ただいまー!!!凛月くん!どこ行ってた、の...」
良かったって思ってたけど、慧の家に着いて見た凛月くんは、酷い有様だった。
ベッドで寝かされてる凛月くんの手首と足首には縛られたような擦り傷があって、身体には切り傷と黒い小さな点が幾つもあった、腹部の内出血は特に酷くて、何度も殴られたのか皮下出血の量が多かったらしく、赤黒く変色した部分は少し盛り上がっていた。
体温は41.1℃。これは病院に連れて行くべきかもしれない。真夜中だったが、医院長である父さんに連絡を入れた。
事情を話し、このまま朝まで熱が下がらなかったり、身体に異常があったら連れて行く。なるべく院内の人に事情は知らせたくない。と伝えると、父さんは、じゃあ、個室を空けておこう、とすんなりと受け入れてくれた。
「はぁっ、はぁっ、はぁ、んんん...」
凛月くんはとても苦しそうで、時折顔を歪める。
身体が熱いだけで寒がる様子もないから、今のうちに布団を剥いで脇や脚の付け根、首筋を冷やして、額には冷却シートを貼った。
慧が「凛月、大丈夫だからな。大丈夫」って手を握ったり、頭を撫でたり、玉のような汗を拭っているが、凛月くんは依然辛そうだ。
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