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再度
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「...ぅ"......ん"...」
「り、くん......て......」
周りの話し声で目が覚めた。
「ん...」
「ああ慧、起きた?凛月くんまた痛くなってきちゃったみたいで...」
「い"い"っ、ン"ン"ッ...」
繋いでいた凛月の手はとても熱くて、熱が高いことはそれだけでわかった。
俺の手を額辺りに引き寄せて蹲る凛月の汗を拭ってやる。
「痛み止め打ったからね。凛月くん、もうちょっとの辛抱だよ」
「う、う"あ"あ"あ...あ"あ"...」
凛月の手の力が弱くなってきた。
「凛月、もう少しだぞ」
「ん"っ、、ん"う"、」
また痙攣が始まった。
急いでナースコールを押す。
奏斗は凛月の様子を確認していた。
「っ、、、っ......はっ、」
「まずいな、早くしないと...」
「どうした?」
「呼吸が上手く出来てない」
到着した医師に症状を伝えると、処置しますので少し出て待っていてくださいと言われ外へ出された。
奏斗も処置を手伝っていて、俺は病室の外で凛月の無事をただ祈った。
「一時的に呼吸困難になってたけど、すぐに治ったから心配いらないよ。脳炎に効く薬を入れてるから、明日にはもう少しくらい楽になるんじゃないかな」
「良かった...」
「明日は髄液検査をする予定」
「髄液検査ってめちゃくちゃ痛いんじゃないのか?」
腰に太い針をぶっ刺されてそれはそれは痛いというイメージがある。凛月は耐えられるだろうか...
「痛いだろうけど、診断のためには必要な検査だからしょうがないよ...。終わったらいっぱい撫でてあげようね」
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