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好きなこと
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「凛月、目を開けてみろ。今いるのは神童さんだけだぞ」
それでも目を瞑ったままの凛月の手にそっと触れる。
いつも繋いでいた繋ぎ方で手を握ると、凛月がぎゅっと手を握ってきた。
「はっ、、ひ、、、」
凛月が恐る恐る目を開けて俺を見た。
「いい子だな、凛月。俺に合わせて息しろ。すぅー、はぁー」
「はぁ、んっ、、す、はぁー」
「そうだ、上手いぞ」
落ち着いた頃、外に呼びに行こうかと思ったら、凛月の手によって妨害される。
「神童さん、だっこ...いっしょ、いて...」
「呼びに行くだけだ。すぐ帰ってくるから。」
凛月はそれでも不満らしく、なかなか手を離してくれない。
「だっこ、、」
「まだ止血してる途中だから、あと30分は仰向けで安静にさせろって言われてるんだ。今はしてやれない、ごめんな」
「...じゃあ、、...て...」
小さい声で何か言われたけど、小さすぎて聞き取れなかった。
「ん?なんだ?」
「き、キス、して...くださ...」
突然そんなことを言うから吹き出してしまった。
凛月ってこんなだったか?
昨日キスをして気に入ったのか、それとも身体が辛くて人肌恋しくなっているのか?
「な、なんで、笑うの...」
「いや、可愛いなと思って。キスしたら呼びに行かせてくれるか?」
「うん、」
「よし」
凛月の前髪を片手で上げて、出てきた額にキスを落とした。
「じゃあ呼んでくるな。すぐ戻るから」
奏斗を呼んですぐ戻ると、凛月はもっと時間がかかると思っていたらしく少し驚いていた。
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