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鬼丸side
今まで怖がられて煙たがられて、昔からの親友以外はあまり近づかれずにいたから、まさか自分のことをあだ名で呼ばれるとは思わなくてキョトンとしてしまう。
しかもふざけてる感じではなく、至って真面目な顔で「鬼さん」と呼ぶコイツを見て、どんどんと笑いが込み上げてくる。
「ックク…ああ、そう呼んでくれ…アハハッ」
こんなに笑ったのも、笑いで涙が出てくるの久しぶりで凄く楽しい。
俺が笑ったことを理解出来ていないコイツは、キョトンとしている。
それが尚更面白くて、また頭を撫でてしまう。
そう言えば、コイツの名前聞いてねぇな…
「お前、名前は?」
「僕、有栖川 璃音です。」
有栖川 璃音…名前まで可愛いんだな。
やっと名前を知れた喜びがフツフツと沸き上がる。
「璃音な、よろしく。」
「よろしくお願いします…」
小さくぺこりと、お辞儀をする璃音をみて可愛いなと思いながらまた頭を撫でた。
俺、どんなけ璃音の頭撫でてんだよ…
でもコイツの髪サラサラで気持ちいいんだよな
撫で心地最高だな…
心の中で一人ゴチャゴチャ喋りながら、璃音ともう少し話していたいと思い「お前気に入ったわ〜」と伝える。
なんで?という顔で見つめてくる璃音をみて、また笑いが込み上げる。
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